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病原菌を駆逐し、作物の食味や収量を上げる効果を持つ「放線菌堆肥」/有機栽培用堆肥

有機栽培で威力を発揮する「放線菌堆肥」

土壌の病原菌を駆逐し、作物の味を良くしたり収量を増やす効果のある放線菌堆肥

有機栽培の強い味方/トマトの味が良くなる、米の収量増える、ナスの収穫期間が伸びる放線菌堆肥

ジャパンバイオファームの放線菌堆肥を作っているのは愛知県設楽町の酪農家の堆肥施設で、酪農と肥育で計200頭の経営規模です。
放線菌堆肥を使った農家からは、病気のほかにトマトの味がよくなった、米の収量が増えた、ナスの収穫期間が伸びた、ジャガイモが大きくなった、などの声が多く寄せられています。

放線菌堆肥は空気に触れると目を覚ます

有機栽培/放線菌堆肥

特有の効果を持つこの堆肥は、初めサークルコンポの堆肥化施設を作ったのですが、水分調節がうまくいかず、腐敗したり焼けたりしていましたが、弊社の指導のもと、試行錯誤の末、現在の方式を確立しました。

まず、糞尿を積んだ施設の下にエアーパイプをたくさん敷き、1ヶ月間、乾燥しないように緩やかに曝気します。
それだけでも堆肥にはなりますが、さらに鶏糞を加え、微妙に曝気を調節すると、放線菌が白く粉をふいて増え始めます。
4日目には曝気を止めて休眠させ、袋詰めをします。
堆肥化過程で放線菌はもちろん、特殊な菌を加えるわけではないのですが、農家が袋を開けて放線菌が空気にさらされると再び目を覚まし、粉をふく、そういう肥料です。

放線菌堆肥がミニトマトの土壌病害を防いだ

愛知県豊橋市でミニトマトを栽培する農家さんにとって、根腐萎ちょう病と青枯病が悩みのタネでした。
もともと水はけが極端に悪い土地で、クロルピクリンなどの農薬もほとんど効かない状況だったそうです。

そこで放線菌堆肥を使ってみました。
ハウスに2t入れて深耕し、太陽熱処理を行ったのです。
1ヶ月後には土がサラリとして乾き、水はけがよくなりました。
根腐萎ちょう病も青枯病も、ほとんど発生しなくなったそうです。

放線菌は抗生物質を出して、フザリウム菌などの病原菌を駆逐するからです。
また、難分解性有機物の分解力が強く、土作りにも優れています。
さらに、「太陽熱養生処理と放線菌はとても相性が良く、病原菌類が苦手とする太陽熱処理中の高温下で、放線菌は活発に働くのです。

放線菌には連作障害を改善する効果も

放線菌堆肥は、露地とハウスを問わず、ニラ、ナス、野沢菜など、さまざまな連作障害を改善します。
さらに、ミニトマトの果実にに旨みをのせたり、トウモロコシやスイカが甘くなったり、米粒が大きくなったり、トマトの果実の硝酸態チッソが減るなどの効果もあります。
病害抑制にとどまらず、土作りの効果が大きいのです。

連作障害の防止や、作物の増収・品質向上などをねらって多くの微生物資材が流通していますが、決まって問題になるのが、どうやって田畑に定着させるのかということです。
田畑には、そこによく馴染んだ微生物がせめぎあって暮らしており、よその微生物が入り込む余地はありません。たいてい、住処やエサがなくて追い出されてしまいます。だから多くの微生物資材は、「効いているような、効いていないような……」といわれてきました。

しかし、放線菌堆肥は違います。
出来上がった堆肥に放線菌資材を接種したものではありません。

放線菌堆肥は、放線菌自体が作った堆肥ですので、堆肥に放線菌がよく馴染んでいます。
放線菌専用の住処とエサでもある堆肥だから、田畑に施されてもきちんと定着し、効果を発揮します。

有機質・放線菌堆肥

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