化成肥料とは吸収のされ方が違う!『即効性』有機質肥料「オーガニックシリーズ」
寒くても初期肥効よし、即効性有機質肥料「オーガニックシリーズ」
ジャパンバイオファームのフィッシュ(魚)ソリュブル肥料「オーガニックシリーズ」の製法については、魚は大阪や静岡で獲れたマグロやカツオ、サバ、ホッケなどの加工残漬です。
この煮汁を高圧で絞ると、魚の血液中や細胞液中から水溶性アミノ酸を含む体液が出てきます。
これに米ヌカを混ぜたものが「オーガニック742」です。
チッソ7%、リン酸4%、カリ2%を含む、オーガニックシリーズの基本肥料です。
他の有機肥料との大きな違い
さらに乾燥・濃縮させたものに「オーガニック813」、「オーガニック853」があります。
他の有機肥料との大きな違いは、その吸収のされ方です。
一般の有機肥料は減量の有機物が時間をかけて微生物によって分解されないと吸収されませんが、フィッシュソリュブル肥料は、非常に高性能・高品質な作物を作るうえで必須な資料ですが、これだけで作物作りができるわけではないこともお伝えしなければなりません。
炭水化物をあまり横取りせずに細胞を大きくしてくれる
作物の体は大きく分けると「細胞」と「食物繊維」からできています。
言い換えれば、細胞はタンパク質(チッソ)から構成され、食物繊維は光合成産物である炭水化物で出来ています。
つまり、植物の体を作り上げるには、細胞を構成するタンパク質の前駆物質、つまりアミノ酸とともに、繊維を作る炭水化物、その両方が必要となります。
さて、通常の化成栽培では、化成肥料のチッ素と、葉で作られた炭水化物が結合して、各種アミノ酸を形成し、その各種アミノ酸が数十から数十万個結合して細胞のタンパク質を作り、細胞を作り上げます。
いっぽう、フィッシュソリュブル肥料を使った栽培では、葉の炭水化物をあまり消費せずにタンパク質が出来るので、素早く細胞に変化できます。
なぜなら、フィッシュソリュブル肥料の主成分は水溶性アミノ酸や核酸、水溶性タンパク(ゼラチン等)そのものだからです。
植物体を丈夫にするにはミネラル補給も忘れずに
ただし、フィッシュソリュブル肥料は細胞作りにおもに働き、光合成のほうにはあまり働きません。
細胞作り先行型の生育になると、病害虫に弱くなります。そこで、光合成や生命活動(呼吸、分解、合成等)に必要なミネラル類は、土壌の状況に合わせて施肥しなければなりません。
また、フィッシュソリュブル肥料は、含有する炭水化物を細胞作りに化成肥料ほど消費しません。栄養成長期には、炭水化物の使い道を成長点と根などに振り分けることが出来るようになります。
その結果、根酸が増えてミネラル吸収能力が高まり、土壌中のミネラルが通常より早く減少することがあります。
この変化に気づかずにいると、数年後に土壌病害や害虫の被害に遭いやすくなったり、光合成をはじめとするすべての生命活性が低下したりして、品質や収量が低下します。
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