土壌分析

土壌分析は、土壌の物理性・生物性・科学性の中から化学性に的を絞って、作物の品質や収量が上がらないといった原因を突き止めるための1つの手段です。
化学性に的を絞ることで、土壌中に存在する養分、とくにミネラルの過不足を把握することができます。

土の取り方/土壌採取方法

対角線採土法

土壌分析したいほ場の5カ所から土をお採りください。
(採取地点は必ずしも図1のようでなくても良いです)
土の採り方/土壌分析

採取する部分は?

採取する部分は、当該作物の吸収根の8割が分布している深さまで採ってください。
畑等の場合は、よく根が伸びている深さまでの土を採取します。(図2)
土の採取部分

果樹の場合は、枝先から2割内側へ戻ったところから採ってください。(図3)
※ 代表的な5〜6本について、2、3カ所ずつから採ってください。
果樹園の土の採取部分

土の採取法

斜めに掘り、その斜面の浅いところから深いところまでまんべんなく採り、よく混ぜてください。(図4)
土を採取する際は、一定の厚さで採るよう注意してください。
土の採取法

土を混ぜ合わせます

採取した5カ所分の土を全部混ぜ合わせます。
その中から、お茶碗1杯分ぐらいを分析に使用します。

注意事項

    1. 採土器は、アルミ・ステンレス・プラスチックなど、土壌分析に影響のないものをご使用ください。
    2. 正確な測定結果が得られなくなるため、肥料の粒などが採取土壌に混入しないようにしてください。
    3. 前日に雨が降った場合や、土壌から水が滴り落ちる場合には、通常のほ場水分状態になるまで乾燥させてください。

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