BLOF生産者紹介

ジャパンバイオファームの有機栽培技術「BLOF理論」は、自然界の法則に従った作物生理の科学的理解と、土壌分析、施肥設計に基づいて、これまでの慣行栽培、有機栽培の常識をはるかに超えた「高品質」・「高収量」・「高栄養」をもたします。
次世代を見据えた科学的根拠に基づく「BLOF理論」によって、安定的に大きな成果を上げ続ける生産者の方たちをご紹介します。

関根農園/BLOF野菜で有機栽培の普及と地域コミュニティの構築を目指す

有機栽培_オーガニックファーム関根農園

趣味で始めた有機栽培で優秀賞を受賞。家庭菜園から始まった野菜つくりが仕事に

新潟市の中央に位置する江南区は、水と緑豊か河川や農村が広がる地域です。
信濃川と阿賀野川に囲まれた自然豊かな土地で有機野菜を栽培するのが、「オーガニックファーム関根農園」を経営する関根さんご夫妻です。

オーガニックファーム関根農園

代表の関根真紀さんと、ご主人の関根孝志さん

BLOF理論との出逢いが人生を変えた

関根さんご夫妻がBLOF理論による有機栽培を始めたのは、実はまだそんなに昔のことではありません。

BLOF理論との出逢いは2017年のオーガニックエコフェスタ。
孝志さんが勤める会社で某メーカーから肥料を仕入れる機会があり、有機栽培のことを勉強したいと相談したところ、(一社)日本有機農業普及協会が主催する「オーガニックエコフェスタ」を紹介されました。

新潟から、徳島に向かった孝志さん。
その会場で行われた小祝氏のBLOF理論講座を聞いた時、あまりの感銘に、その夜は心が震えて眠れなかったと言います。

BLOF理論とは、
①土壌作り
②アミノ酸肥料
③ミネラル肥料
の3つの分野に分けて、これらを科学的に考察し、論理的に営農していくものです。
有機栽培技術BLOF理論が考察する3つの分野

BLOF(ブロフ)とは、「Bio Logical farming(バイオロジカルファーミング)」の略で、「生態系調和型農業理論」を意味します。
つまり、作物本来が持っている生き様、植物生理に寄り添い、それを無理にコントロールするのではなく、サポートすること。それが本来の農業のあり方であり、それを論理的に行うことによって、高品質、高栄養、多収穫を実現するという考えに基づいています。

BLOF理論では、どういう理屈でそれを実現してるのだろうか?
仕組みがわかれば、何度でも成功を再現することが出来、安定的に高品質な作物を生産することが出来る。

自分もBLOFで野菜つくりをしてみたいという強い思いと、栄養価コンテスト参加者の人たちの顔がとても輝いて見えたことが、孝志さんの頭から離れませんでした。
小祝氏との出逢い、BLOF理論との出逢いが、人生の転機だという確信が生まれていました。

長野へ

その約二ヶ月後、孝志さんは、長野県にある小祝氏の農場に飛び、農業研修を受けます。
仕事が休みのゴールデンウィークを利用した短期研修でしたが、BLOF理論の要である「太陽熱養生処理」を実地で学びました。

新潟へ戻った孝志さんは、まずは土地とトラクターを探します。
そして、さっそく太陽熱養生処理を実践してみました。
やってみて驚きました。
硬く、野菜の支柱を20㎝刺すのも大変だった土地に、やすやすと60㎝以上の深さまで支柱が入っていったのです。

試行錯誤、優秀賞受賞

最初の一年は、太陽熱養生処理と試験栽培の繰り返しで過ぎていきました。
毎日が、トライ&エラーの繰り返しでした。
そして、育てたルッコラを2019年のオーガニック・エコフェスタ「栄養価コンテスト」に出品したところ、なんと優秀賞を受賞します。
オーガニックエコフェスタ 栄養価コンテスト 関根農園

オーガニックエコフェスタ 栄養価コンテスト 優秀賞受賞 関根農園

この受賞をきっかけに、真紀さんは会社を退職します。
本格的に有機栽培に取り組み始め、2019年に農業従事者に。

真紀さんは、それまで勤めていた生活雑貨のお店でも、有機栽培の野菜を販売するようになりました。
生活や身の回りを大切にし、上質な小物や雑貨を選ぶ人たちは、日々の食も大切にしているもの。
関根さんが栽培した有機作物は、たちまち人気になりました。

有機栽培技術を仲間と共有し次世代へ

近年、世界的に有機栽培への注目が集まっています。
それは、単に農産物の生産ということに留まらず、二酸化炭素削減を始めとする環境問題の解決、持続可能な開発目標(SDGs)の推進、食料の安全と栄養を確保し、世界から飢餓をなくすこと、環境を破壊するのではなく、持続可能な農業を行なっていくことでもあります。

小祝政明氏は、アフリカ・ザンビアでの取り組みを評価され、2019年ニューヨーク国連カンファレンスでグランプリを受賞しました。

(株)ジャパンバイオファーム及び(一社)日本有機農業普及協会 代表 小祝政明

日本でも急速に広がり始めた有機栽培は、海外に比べると、まだ取り組みが少ないのが実情です。
かつて、有機農業は「業」ではないと言われた時代がありました。
有機栽培は趣味に過ぎない、安定的な生産は出来ないし、収入も得られないと言われた時代が長くあり、現在もそのように考えている人が多いでしょう。
また、JA主体で行われてきた日本の農業界にあって、たとえ有機栽培で、それまでの慣行栽培と比べはるかに栄養価に富んだ作物を生産出来たとしても、十分な販路が確立出来ていないのも事実です。

それらを解決するためには、農業者だけではなく、消費者の意識改革、流通、販売者、調理する人、教育期間、多くの人への普及に努めることが大切だと、関根さんご夫妻は考えています。

地域のコミュニティ作りを

関根さんご夫妻が現在取り組んでいるのが、BLOFによる有機栽培(無化学肥料、無農薬、高栄養、多収穫)を普及するための「仕組みづくり」です。
そのためには、BLOF理論の要となる「土壌」「アミノ酸肥料」「ミネラル肥料」といった共通言語を日常の言葉として持つ仲間を増やす必要があると考えています。

現在、オーガニックエコフェスタで知り合った株式会社JOAA(日本有機農業生産者連合)の元木代表と共に、地域生産者のコミュニティ作りや、共同出荷グループの創設にも取り組み始めています。

関根農園のBLOF農産物

これからの農業は競争ではなく「共創」

これからの農業は、農業は競争ではなく「共創」の時代、お二人は、そんな願いを持っています。

現在、関根農園はハウス6棟、路地120アール。
まだまだ規模は小さいですが、出荷グループの拠点となる農家古民家を所有し、少量多品目でBLOF野菜を栽培しています。

ご主人の孝志さんは現在、農園が軌道に乗るまでは引き続き会社に勤めながらと、栽培技術の指導、土壌分析、施肥設計、栽培計画の立案など、ボランティアとして代表の真紀さんを支えながら、今後の法人化に向けた準備も着々と進めています。

万代シルバーホテル「新潟おせち」に、関根農園のBLOF野菜が採用

万代シルバーホテル「新潟おせち」に、関根農園のBLOF野菜が採用される

2022年の万代シルバーホテル「新潟おせち」には、関根農園のBLOF野菜が採用されました。
100食限定注文の、素材にこだわった「新潟おせち」は即完売になりました。

それに先立つ秋、ホテルの料理長やシェフ、スタッフの方々が来園され、圃場を見学。
食材についてのプレゼンテーションを孝志さんが行いました。

2020年の栄養価コンテスト

関根さんご夫妻は、2020年も「オーガニック・エコフェスタ」の栄養価コンテストに出品しました。
今度はカブ部門でグランプリを獲得。
栄養価コンテスト_カブ部門
グランプリ獲得について、孝志さんは「偶然ですよ」と笑います。
しかし、ご夫妻が運営する関根農園では、BLOFによる有機栽培技術が確実に蓄積され、進歩し、安定的に高品質な野菜を栽培できるようになってきています。

それは、ただ見た目の良い野菜を作る、栄養価の高い野菜を作る、というだけではありません。
BLOFの有機栽培技術を多くの人に広めたい、安全で栄養のある豊かな食を、子供たちや多くの人々に届けたい。
その理解と普及を、地域のコミュニティを発信地として行っていきたい。

関根農園で栽培される作物には、ご夫婦のそんな愛情と願いが、たっぷりと込められているのです。

オーガニックエコフェスタ 栄養価コンテストにて、ジャパンバイオファーム代表・小祝政明氏と関根さんご夫妻

「オーガニックエコフェスタ」栄養価コンテストにて/ジャパンバイオファーム代表・小祝政明氏と関根さんご夫妻

研修生の受け入れを始める

2020年からは、新たにBLOF理論を学びたい農家、新規就農を目指す方のコミュニティ農場になればと、 勉強会の開催や短期、長期研修生を受け入れています。
1日だけの勉強会もあれば、2〜3ヶ月の短期研修の人、1〜2年一緒に働き、勉強してもらいながらしっかり技術を身につけてもらう長期研修の体制も整えました。

PV /ブロフ理論に基づく土づくり〜ソバージュ栽培でトマトを作る〜

2022年はジャパンバイオファームのDEPOT(デポ)としても活躍

2022年、関根農園さんは、ジャパンバイオファームのDEPOT(デポ)としてもご活躍いただく予定です。
ジャパンバイオファーム Depot デポ 卸売販売
新潟市のBLOF栽培の中心地として、生産者グループ、コミュニティのハブとして関根農園さんがご活躍されていくとともに、近隣の皆様には、ジャパンバイオファームの肥料をよりご利用しやすい環境を整えていきます。

関根農園_BLOF理論生産者
関根農園_BLOF理論生産者
関根農園_BLOF理論の農産物

関根農園 住所・お問い合わせ

オーガニックファーム 関根農園
〒950-0101 新潟県新潟市江南区江口3383-1
お問い合わせ TEL:025-311-7119
Facebook

Instagram


卸売会員募集中

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。